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遺品整理業

必要な許認可

一般廃棄物収集運搬業の許可
古物商の許可

*市町村によっては一般廃棄物収集運搬業の新規の許可は取りにくいところがあります。
 事前に事業開始予定の市町村に確認しておく必要があります。

許可が取れない場合、一般廃棄物収集運搬業をもつ法人に委託する必要があります。
遺品整理業者の主たる業務は、故人が残した物品の整理・処分・買取などを行うことであり、これには物品の搬出・搬入も含まれることがありますが、基本的に物品の運搬は遺品整理業者の主たる業務ではないため、運送業の資格を持つ必要はありません。


遺品整理業者は、依頼者の依頼に基づき遺品の搬出を行うのが基本業務ですが、これに付随して遺品の買取を行うことがあります。遺品整理業を行うにあたって、次のような代表的なケースでは古物商許可が必要になります。


・遺族から買取を依頼された遺品を買い取る
・遺族から買取を依頼された遺品を修理して販売する

以上、営利目的で古物(遺品)を買い取って再販する行為は「古物営業」に該当しますので、都道府県公安委員会から古物商許可を取得しておく必要があります。

実務上も、遺品整理に付随して買取ニーズが高い業界です。特に高額品が含まれる場合が多いことから、古物商許可を取得していないと後々問題となり得ます。

当事務所がお手伝いできること

・一般廃棄物収集運搬業許可
・産業廃棄物収集運搬業許可
・古物商許可
・契約書作成

さらに従業員を雇用される場合は
・労災・雇用保険
・社会保険
・就業規則作成 等    開業支援が可能です。

対応エリアは関西圏に限られますが、当事務所はダブルライセンス保持のため、それぞれの手続きを複数事業所に依頼されるよりも開業費用を抑えることが可能です。

2025年12月15日

子供のいない老夫婦の場合

 子供のいない老夫婦の場合、夫婦の一方が死亡したときに配偶者が当然に1人で相続ができるものと思っている人が多いですが、実際は違います。長年連れ添ってきた夫婦の一方が死亡したときに、長い間全く付き合いのなかった被相続人(亡くなった方)の兄弟姉妹も相続にとなってきます。残された財産を相続するにしても、処分するにしても遺産分割協議が必要となってきます。協議書作成には兄弟姉妹の実印が必要となります。兄弟姉妹と疎遠な間柄であった際は一筋縄ではいかず、ハンコ収集に非常に手間が取られることになります。さらに、兄弟姉妹の中で先に亡くなられている方がいると、代襲相続人である甥や姪が相続人となりますのでより相続関係が複雑になってきます。
 以上のように、法定相続人が配偶者と兄弟姉妹(またはその代襲相続人)である場合には、あらかじめ配偶者に全財産を相続させる旨、遺言を作成しておく必要があります。
 *兄弟姉妹には遺留分はありません。

2025年11月12日

宅建業

宅地や建物を対象に不動産取引を行うためには、宅地建物取引業免許が必須です。この免許を取得しなければ、不動産業を行うことができません。

○知事免許
 一つの都道府県内でのみ事業を行う場合に必要な免許です。
○大臣免許
 二つ以上の都道府県に事務所を設置する場合に必要です。知事免許に比べて申請の審査が厳しく、許可までにかかる期間も長いです。

宅建業免許を取得するには、人的要件と物的要件を満たす必要があります。

○人的要件
 人的要件では、申請者、申請者の法定代理人、代表者及び役員が欠格要件に該当していない必要がります。
・成年被後見人や被保佐人でないこと
・禁固刑以上の犯罪歴がないこと
・過去に宅建業免許の取り消し歴がないこと
・専任の宅地建物取引士の配置
・特に、宅地建物取引士を一定数以上配置することが義務付けられています。事務所ごとに、従業員5名につき1名以上の宅地建物取 引士を専任として配置する必要があります。

○物的要件
 物的要件として、宅建業の事務所は継続的に業務を行うことができる施設を有する場所で、事務所として認識される程度に独立したものでなければなりません。
 自宅での開業も可能ですが、以下の要件を満たす必要があります。
・入口部分から事務所に他の室を経由せずに通行できること
・居住の用に供する部分と事務所が壁等で明確に区切られていること
・事務所としての形態を備え、かつ、事務所としてのみ使用していること

 

申請者が法人の場合、商業登記簿に本店として登記されたものが「主たる事務所」になり、支店のみでの免許を申請することはできません。また、支店を「従たる事務所」として使用する場合は、商業登記簿に登記が必要となります。

 

必要書類

宅建業免許の取得には、以下の書類が必要です。

免許申請書(第一面から第五面)
相談役及び顧問、100分の5以上の株主
略歴書(代表者、役員、政令使用人、専任の宅建士、相談役・顧問)
宅建士証(専任の取引士)
専任の宅建士設置に関する誓約書(専任3名ごとに1部)
専任の取引士の申立書(建設業・行政書士と兼業の場合)
会社の登記簿謄本(全部履歴事項証明書)
宅地建物取引業経歴書
貸借対照表と損益計算書(確定申告書)
法人税の納税証明書(様式その1)
誓約書
専任の宅地建物取引士設置証明書
事務所付近の地図
事務所の写真
事務所を使用する権原に関する書面
賃貸借契約書・建物の登記簿謄本(原本)
身分証明書(代表者、役員、政令使用人、専任の宅建士、相談役・顧問)
登記されていない事の証明書(    〃    )

 

 ご自身で手続きされる方は

  大阪府の宅地建物取引業免許申請の⼿引を参考にどうぞ

 

2025年11月12日

公正証書の作成手続きのデジタル化

公正証書作成手続きデジタル化の要点


2025年10月1日から公証人法が改正され、公正証書作成手続きがデジタル化されます。
主な改正点は以下の2点です。

公正証書の電子化: 従来紙であった公正証書の原本が、原則としてPDF形式の電子データとして作成・保管されるようになります。正本・謄本も電子ファイルでの交付が可能となり、書類管理の安心感と利便性が高まります。
 

リモート方式の導入: Web会議システム(Microsoft Teams)を利用し、公証役場へ行かなくても、自宅などからオンラインで遺言などの公正証書を作成できるようになります。高齢や遠方在住などで役場への出向が難しい方にとって大きなメリットです。

ただし、リモート方式の利用には、公証人が「相当」と認めることや、パソコン、ペンタブレットなどの機材準備が必要といった注意点もあります。

相当性の考え方の例

 会議の必要性:本人の心身状況、居住地域との距離などから出頭が難しいか
 本人の意思・判断能力:医師の診断書で十分な判断能力が確認できるか
 遺言の内容:財産配分に合理的な理由があるか
 利害関係者の同席防止策:会議開始時などに全方位を撮影し、周囲にいないことが確認できるか
             証人が本人と同じ場所から参加できるか

署名・押印の電子化
従来は嘱託人や証人が紙に署名押印し、公証人も職印を押していましたが、電子化に伴い次のように変わります。
嘱託人・証人など:タッチパネルやペンタブレットを利用して電子サインを行います。
公証人:電子サインに加えて、電子署名(官職証明書の埋め込み)を行います。
 
 デジタル化の概要(法務省HP)

2025年11月03日

遺言①

 

遺言書を書く時の注意点

遺言書の全文、遺言の作成日付及び遺言者氏名を必ず遺言者が自書し、押印します。
遺言の作成日付は、日付が特定できるよう正確に記載します。

財産目録は、自書でなく、パソコンで作成も可能です。また、不動産の登記事項証明書や通帳のコピー等を添付する方法で作成することもできます。但しこの場合は、その目録の全てのページに署名、押印が必要です。

書き間違った場合の訂正や、内容を書き足したいときの追加は、その場所が分かるようにした上で、訂正・追加し、その旨を付記して署名し、かつ訂正又は追加した箇所に押印します。
*書き損じたり追記する内容がある場合は、手間ですが書き直しを推奨いたします。

2025年10月07日

特別縁故者とは

 特別縁故者とは亡くなった方(被相続人)に法定相続人がいない場合に、特別な関係性を理由に財産を受け取れる人のことです。相続人が1人でもいる場合は、いくら被相続人と特別の縁故があったとして、相続財産が分与されることはありません。
 特別縁故者は、相続人不存在が確定した日から3カ月以内に限り家庭裁判所に対して残余財産の分与を請求することができます。

 特別縁故者として認められるには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

○被相続人と生計を同じくしていた
内縁の配偶者や事実上の養子・養親など、生活費を共有していた人が該当します。同居だけでなく、経済的な結びつきも重要視されます。
 なお、公序良俗に反するケース(例:配偶者の生前から愛人であった場合)は認められない可能性が高いです。
○被相続人の療養看護に努めた
被相続人の介護や看護を献身的に行った人が該当します。
通常、報酬を得て介護をした場合は特別縁故者にはなれませんが、職務の範囲を超えて献身的に尽くした場合は認められる可能性があります。


 親族関係は必要でなく、献身的な世話をしてくれた隣人も特別縁故者となりえます。また、自然人に限らず、社会福祉法人なども該当します。ちなみに、特別寄与者は特別縁故者と違い、親族のみとなります。

2025年10月02日

法定相続一覧図

 「法定相続情報一覧図」は、被相続人の法定相続人を一覧図にしたものです。法定相続情報一覧図は、2017年に始まった制度で、法務局に申出をすることにより無料で取得することができます。
 これまで、不動産の相続登記申請や預貯金の払戻し、株式の名義変更など、遺産相続の手続をする際は、手続ごとに、相続関係を証明するための戸籍謄本等一式を提出する必要がありましたが、法定相続情報一覧図を取得しておくことにより、法定相続情報一覧図を戸籍謄本等一式の代わりとして使用することができます。なお、認証文の付与された一覧図は5年間再交付を受けられます。
 法定相続情報一覧図の交付の申し出は次のいずれかの地を管轄する法務局に行います。
①被相続人の本籍地 ②被相続人の最後の住所地 ③申出人の住所地 ④被相続人名義の不動産の所在地
 発行された法定相続情報一覧図は、申出先の法務局の窓口に受け取りに行くか、郵送(レターパックライトを持参。法務局でも購入可能)で返送してもらう方法があります。

2025年09月09日

「相続の放棄」「相続分の放棄」

「相続の放棄」と「相続分の放棄」は別物です。遺産分割協議で相続人の一人が自分の相続分を放棄し、それを他の相続人が合意した結果なされるのが「相続分の放棄」です。
 それに対し「相続の放棄」は家庭裁判所に放棄する旨を申述べる必要があります。なお、遺産分割協議での相続分の放棄は、第三者である債権者に対抗できないため、法定相続分の範囲で「債務」を弁済しなければなりません。


 そもそも、「債務」については遺産分割の対象となりませんが、遺産分割協議において承継者を定めた場合は「債務引受」の効力が発生します。その効力については、債権者の承諾があるときは対外的に有効となりますが、ないときは相続人の間でのみ有効となり、債権者に対して何ら主張することはできません。

2025年09月08日

賃貸不動産から生じる賃料債権について

 遺言書がありに「賃貸不動産○○は長男に相続させる。」と記載されていた場合は被相続人の死亡時に、長男が賃貸不動産を取得することになります。よって、被相続人の死亡後に発生する賃料は長男のものということになります。
 遺言書が無い場合、遺産分割前の相続財産である賃貸不動産自体は相続人の共有になりますが、被相続人が亡くなった相続開始の時から遺産分割で相続の割合が決まるまでの間の賃料債権は、遺産分割で話し合って決めた配分ではなく、法定相続分に応じた配分でおこなうことになります。
 もちろん、相続人の間で合意をすれば、これと異なる取り扱いをすることも可能です。

2025年08月12日

遺言の必要性が高い事例 ①

 老夫婦の間に子供がいない場合
 兄弟姉妹には一代に限って代襲相続が認められますので、相続が発生すると、甥や姪が次々と出てきて相続関係が複雑化する場合があります。そもそも、残された妻(夫)が兄弟姉妹と疎遠もしくは不仲な場合、遺産分割協議がまとまらず、連絡すら難しいということもあります。
 このような場合、あらかじめ全財産を妻(夫)に相続させるという遺言を残しておけば、兄弟姉妹には遺留分がありませんので、すべて残された妻(夫)が相続することができます。

 夫が死亡した場合の遺言を定めていても、妻が先に亡くなる可能性があります。この場合、予備的遺言として妻が先に亡くなった場合、その後に発生する夫の相続の時に妻の遺産も含めて、どのように相続させるかを、あらかじめ定めておくことも可能です。

2025年02月03日